「トレイルランニングに興味があるけど、何から準備すればいいのかわからない…」と思っていませんか?
毎日のロードランニングでは少々飽きを感じるようになり、何か走る楽しみ方はないものかと探している中で出会ったトレイルランニング(トレラン)
いざやってみると、しんどい以上の魅力がたっぷりあり、本当に楽しめる
今では、ぜひ多くの人にトレランを体験してほしいと思っています
ですが、ロードランニングの経験がある人でも、トレランは少し勝手が違います
舗装された道を走るのとは異なり、山道や林道を駆け抜けるトレランは、自然の中での爽快感やアドベンチャー感を味わえるのが魅力です
しかし、その分、地面が不安定だったり、長時間の行動になることもあり、適した装備を揃えることがとても大切になります
この記事では、初心者が最初に揃えるべき装備と、トレランをより楽しむためのコツをわかりやすく紹介します
しっかり準備をすれば、安心してトレイルの世界に飛び込めるはずです!
トレイルランニングの魅力とは?

トレイルランニング(トレラン)は、ロードランとは違った魅力がたくさんあります
舗装された道路を一定のペースで走るロードランとは異なり、トレランでは山道や森の中を走るため、自然の中での冒険感を味わうことができます
① 自然の中を走る爽快感

トレイルランニングの最大の魅力は、なんといっても大自然の中を駆け抜ける爽快感です
舗装された道路とは違い、土や草、岩の上を走る感覚は、まるで子どもの頃に山や公園を駆け回ったときのようなワクワク感を思い出させてくれます
さらに、鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら走ることで、日常のストレスから解放される心地よさも味わえます
② 景色の変化が楽しい
ロードランでは、街中や同じ景色が続くことが多いですが、トレランではコースによって景色がどんどん変わっていきます
森のトンネルを抜けると開けた景色が広がったり、山の頂上から絶景を眺めたりと、走るたびに新しい発見があるのがトレランの魅力です
さらに、トレイルの魅力は「同じコースでも毎回違う景色を楽しめる」という点にもあります
- 季節の変化:春は新緑、夏は深い緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の美しさを感じられる
- 天候の変化:晴れの日は青空が広がり、雨上がりには霧がかかる幻想的な風景が見られることも
- 時間帯の違い:朝は朝露が光る爽やかな雰囲気、夕方は夕日が木々を照らし幻想的な風景に
ロードではなかなか味わえない「その日、その瞬間にしか出会えない景色」があるのも、トレイルランニングならではの魅力です
③ 走るだけじゃない!登ったり下ったりのアクティブな動き
トレイルランニングでは、登り坂や下り坂、岩場など、変化に富んだコースを走ることになります
そのため、単調になりがちなロードランとは違い、さまざまな動きを取り入れながら走ることができるのが特徴です
- 登り坂では、脚の筋力と心肺機能が鍛えられる
- 下り坂では、バランス感覚や俊敏性が向上する
- 不整地(デコボコした道)を走ることで、足首の強化や体幹の安定性がアップ
このように、トレイルランニングは全身を使う運動なので、普段ロードを走るだけでは鍛えにくい筋肉やバランス能力を向上させることができます
その結果、ロードランのパフォーマンス向上にもつながるのが大きなメリットです!
特に、脚力や持久力の向上、足元を意識したフォームの改善が期待できるため、ロードでの安定した走りにも役立ちます
トレイルランニングを取り入れることで、ランニング全体のレベルアップにもつながるので、ロードランナーにとっても一石二鳥のトレーニングになります!
初心者が揃えるべき基本の装備

トレイルランニングはロードランと違い、山道や不整地を走るため、専用の装備を揃えることがとても大切です
特に、安全面を考えると「最低限これだけは持っておきたい!」というアイテムがあります
ここでは、初心者が最初に揃えるべき基本の装備を紹介します
装備を整えながら、安全にトレイルランニングを楽しんでいきましょう!

頻繁に使う/めったに使わないと差はありますが、トレランでは必携するようにしてください
① トレイルランニングシューズ


トレランを始めるなら、まず最初に用意すべきなのがシューズです!
ロード用のランニングシューズでも走れないことはありませんが、トレイルでは滑りやすい地面や岩場、泥道などを走ることになるため、専用のシューズを履かないと怪我のリスクが高まります
選び方のポイントは以下のとおり
- グリップ力があるか? → 滑りやすい地面でもしっかり踏ん張れる
- クッション性があるか? → 長時間の衝撃を吸収してくれる
- フィット感が良いか? → 長距離を走っても足が痛くならない
初心者向けのトレランシューズとしては、SALOMON(サロモン)やALTRA(アルトラ)、HOKA(ホカ)などのブランドが人気です



私はHOKA(ホカ)のスピードゴート シリーズを愛用しています
グリップとクッション性が抜群です


② トレイルランニング用ザック


トレイルランでは、ロードのようにコンビニや自販機がすぐにあるわけではありません
そのため、水や補給食、防寒具などを携帯できるザック(リュック)が必須になります
選び方のポイントは以下のとおり
- グリップ力があるか? → 滑りやすい地面でもしっかり踏ん張れる
- クッション性があるか? → 長時間の衝撃を吸収してくれる
- フィット感が良いか? → 長距離を走っても足が痛くならない
初心者向けなら、SALOMONの「ADV SKIN」シリーズや、ULTIMATE DIRECTIONのザックが定番です



フィット感や使い勝手など個人の好みによる部分が大きいので色々と試されることをお勧めします
結果、私はrushシリーズに落ち着きました


③ トレイルランニング用ウェア
トレイルは気温の変化が激しいため、汗をかいても快適に走れるウェア選びが重要です
選び方のポイントは以下のとおり
- 吸湿速乾性の高いウェア(コットン素材はNG!)
- 寒さ対策のウィンドシェルやレインジャケット(山の天気は変わりやすい)
- 動きやすいストレッチ素材のパンツやタイツ
④ 防寒具・レインウェア(天候の変化に対応)
山の天気は変わりやすく、急に冷え込むことも
ウィンドシェルやレインウェアを必ず携帯しましょう
- 軽量&コンパクトに収納できるもの
- 防水性がしっかりしているもの(GORE-TEX素材など)
ソフトシェル




レインウェア






⑤ ファーストエイドキット
山の中では、ちょっとしたケガでもすぐに手当てできないことがあります
最低限の応急処置アイテムを持っておきましょう
次のアイテムは準備しておくべきです
- 絆創膏・消毒液・テーピング・三角巾(擦り傷や捻挫対策)
- ポイズンリムーバー(虫刺され・蛇対策)
- 常備薬・痛み止め
- 衛生手袋
⑥ ヘッドライト
トレイルでは、思ったより時間がかかることもあり、夕方を過ぎると一気に暗くなることがあります
ナイトランをする予定がなくても、万が一に備えてヘッドライトは必携です
PETZL(ペツル)、LEDLENSER(レッドレンザー)、milestone(マイルストーン)、Black Diamond(ブラックダイヤモンド)がメジャーどころといった感じです
選び方のポイントは次のとおり
- 明るさは400ルーメン以上がおすすめ
- 軽量でフィット感の良いものを選ぶ



ヘッドライトを持たずに日没になってしまい、暗闇の中迷いながら下山することになったことがありますが、めっちゃ怖かったです
トレランを始めたばかりであれが次のアイテムぐらいで機能的には十分かと思います
一晩中山を走るレベルになれば上位モデルの購入を検討しましょう






⑦ 熊鈴(山では重要な安全アイテム)
山のトレイルでは、野生動物(特に熊やイノシシ)との遭遇を避けるために熊鈴をつけておくのが基本です
音が鳴ることで動物が先に気づいて逃げてくれるため、トラブルを未然に防げます
- 軽量で邪魔にならないものを選ぶ
- 必要に応じて音を消せるタイプが便利(ロード区間では消音可)


⑧ グローブ(手を守るために意外と必須)
ロードではあまり必要ありませんが、トレイルでは転倒時のケガ防止や寒さ対策としてグローブが役立ちます
特に、岩場を登る場面では手を使うこともあるため、安全のために着用しましょう




⑨ 帽子・サングラス(紫外線&暑さ対策)
長時間のランでは、紫外線や熱中症対策が重要です
帽子やサングラスで直射日光を防ぎましょう
普段のランニングのアイテムをそのまま使用できると思います


⑩ コンパス・地図・地図アプリ(道迷い対策)
トレイルでは、ロードと違って道に迷うリスクが高いです
スマホのGPSアプリに頼るだけでなく、地図やコンパスを持っておくと安心です
⑪ 携帯電話(緊急時の連絡用)
山の中では電波が届かないこともあるため、バッテリーを節約しながら使用するのがポイントです
予備のモバイルバッテリーがあると安心です


⑫ 水分と補給食(エネルギー切れを防ぐ)
山の中には自販機やコンビニはありません
走行時間に応じた水と補給食を持ちましょう
ハイドレーションパックやソフトフラスクをザックに装着させることが多いですが、ペットボトルをホールドしてくれるザックもあります







補給食は個人的に合う/合わないがあると思うので色々と試してみてください
ジェルだけだと多分飽きます
補給食で気分を変えることもできるので、かなり重要なアイテムです
初めてのトレイルランニングを楽しむコツ


装備をしっかり揃えたら、いよいよトレイルランニングに挑戦です!
しかし、いきなりハードなコースに挑んだり、ペース配分を間違えたりすると、せっかくのトレランが「つらいもの」になってしまうことも
そこで、初心者が無理なくトレイルランニングを楽しむためのコツを紹介します
無理のないコースを選ぶ(初心者向けルートを探そう)
最初のトレイルランは、「ちょっと物足りないかも?」と感じるくらいのコースから始めるのがおすすめです
- 距離は5~10km程度(最初は短めのコースを選ぶ)
- 累積標高は300m以下(標高差が少ないほうが負担が少ない)
- 舗装路が一部含まれるコースも◎(いきなり完全オフロードだと難易度が高い)
- 事前に地図アプリ(YAMAP・ジオグラフィカなど)でルートを確認
初心者におすすめのコースとしては、低山のハイキングコースや公園内のトレイルなどがあります
② ペースを意識する(ロードと同じ感覚で走らない)
トレイルランニングは、ロードランニングよりも体力を消耗しやすいスポーツです
登り坂ではペースを落とし、歩くことも考えましょう
- 登りは無理せず歩くのもOK!
- 下りはスピードを出しすぎない
- 一定のペースを維持するより、状況に応じてペースを変える
- 適正ペースかどうかは心拍数で判断する
「トレイルランニング=ずっと走らなければいけない」というわけではありません
「登りは歩く・平地や下りは走る」とメリハリをつけることで、楽しく長く走ることができます
③ 安全第一!マナーやルールを守る給水ポイントを活用する
トレイルは登山者やハイカーと共有することが多いため、マナーやルールを守ることが大切です
・登り優先!下る人は登る人に道を譲る
・ハイカーを追い越すときは「こんにちは!」など声をかける
・トレイルを外さない
・ゴミは必ず持ち帰る
・無理をせず、危険を感じたら引き返す勇気を持つ
また、トレイルでは電波が入らないこともあるため、家族や友人に「このコースを走る」と事前に伝えておくのも重要です
登山届も提出しましょう!
④ こまめな水分・エネルギー補給を忘れずに
ロードと違い、トレイルでは長時間の運動になるため、こまめな水分補給やエネルギー補給が欠かせません
・20~30分ごとに少量の水分を摂る
・1時間に1回、エネルギー補給をする(ジェル・おにぎり・ナッツなど)
・夏場は塩分補給も忘れずに(塩タブレットやスポーツドリンク)
トレイルでは「喉が渇いたと感じたときにはすでに遅い」と言われるほど、水分補給が重要です
こまめな補給を意識して、最後まで楽しく走れるようにしましょう!
まとめ
トレイルランニングは、ロードランとは違う魅力がたくさん詰まったスポーツです
自然の中を駆け抜ける爽快感や、景色の変化を楽しみながら走る体験は、きっと新鮮でワクワクするものになるはずです
しかし、山道を走るトレランでは、装備選びやコース選び、安全対策がとても重要になります
この記事で紹介したように、まずは必要な装備を揃え、無理のないコースを選び、トレランならではのペース配分を意識しながら、楽しく走ることを心がけましょう
1.最低限の装備を揃える(トレランシューズ・ザック・ヘッドライト・熊鈴など)
2.初心者向けのコースを選ぶ(短め&標高差が少ないコースがおすすめ)
3.安全第一で楽しむ(無理せず、補給やマナーを意識する)
まずは気軽に、「自然の中を走る楽しさ」を味わうことから始めてみてください
装備を揃えて準備を整えたら、さっそくトレイルへ出かけましょう!🏃♂️🌿
トレイルランニングを始めれば、これまでとは違った「走る楽しさ」に出会えるはずです
ぜひ最初の一歩を踏み出して、新たな冒険を楽しんでください!