忙しい社会人ランナーにとって、走行距離を確保することは大きな課題
仕事の前後に走る時間を作るのは難しく、休日だけのまとめ走りでは、なかなか十分なトレーニングにならないと感じている方も多いのではないでしょうか
そんな悩みを解決する方法の一つが「通勤ラン」
通勤時間をランニングに変えれば、移動時間を無駄にせず効率よく走行距離を伸ばせます
特に片道30分〜1時間ほどの距離なら、絶好の練習チャンスになります
とはいえ、通勤ランにはメリットだけでなく、続けるうえでのハードルもあります
そこでおすすめなのが、無理なく続けやすい 「帰宅ラン」 というスタイルです
この記事では、通勤ランのメリット・デメリットを整理し、帰宅ランを取り入れるコツを紹介します
私自身、帰宅ランを始めてから月間走行距離が50kmほど増え、休日の負担も減りました
仕事が忙しくても走る時間を確保したい方は、ぜひ参考にしてみてください!
通勤ランのメリット・デメリット

通勤ランには多くのメリットがある一方で、実際に取り組むといくつかの課題も存在します
ここでは、それぞれを整理してみましょう
通勤ランのメリット
移動時間をトレーニングに活用できる
通勤時間をランニングに置き換えることで、忙しくても自然と走る時間を確保できます
特に、片道30分〜1時間程度の距離なら、無理なく日々のトレーニングに組み込めるでしょう
走行距離を稼ぎやすい
休日のロングランだけでなく、平日にも距離を積み重ねることで週間・月間走行距離を伸ばしやすくなります
フルマラソンやウルトラマラソンの練習にも最適です
ランニングを習慣化しやすい
「何曜日は通勤ランをする」と決めてしまえば、半強制的に走る習慣が身につきます
サボる言い訳を減らし、継続しやすくなるのも大きな利点です
通勤ストレスの軽減
満員電車や渋滞を避けられることで、ストレスが減り、精神的にもリフレッシュできます
朝のランニングは頭をスッキリさせ、仕事のパフォーマンス向上にもつながります
通勤ランのデメリット
荷物の持ち運びが課題
仕事に必要な荷物をどうするかは、通勤ラン最大の悩みの一つ
ノートPCや書類があると負担が大きく、走りにくい
職場に荷物を置ける環境がないと、対応に困ります
汗・ニオイの問題
特に朝の通勤ランでは、汗をかいた後に職場でどうケアするかが大きな課題
シャワー設備のないオフィスだと、汗拭きシートや着替えで対応するしかありませんが、完璧にリフレッシュするのは難しいでしょう
時間の制約が厳しい
朝ランの場合、出社時間に間に合わせるためにスケジュールが厳しくなります
途中でトラブルがあった場合、遅刻のリスクもあるため、余裕を持った計画が必要になります
スピード練習はできない
荷物を背負って走るのでスピードは出しにくいですし、フォームも崩れます
ーニングの質を高めたい場合は、別途スピード練習を取り入れる必要があります
このように、通勤ランはメリットも多いが、デメリットも無視できません
特に「荷物」「汗」「時間の制約」の3つの課題は、通勤ランを続けるうえで大きなハードルです
そこで次の章では、これらのデメリットを解消する方法として「帰宅ラン」を推奨する理由について詳しく解説します
デメリット対策としての帰宅ラン

通勤ランには魅力がある一方で、「荷物」「汗」「時間の制約」といった課題があります
しかし、これらのデメリットの多くは「帰宅ラン」にすれば解決できると考えています
ここでは、その理由を詳しく解説します!
汗やニオイの問題が気にならない
朝の通勤ランでは、汗をかいた後にそのまま仕事をする必要があるため、シャワー設備のない職場では厳しいでしょう
しかし、帰宅ランなら家に帰ってすぐに風呂やシャワーを浴びられるため、汗やニオイの問題を気にする必要がありません
また、夏場の暑い時期でも「汗をかいてもそのまま帰れる」と思えば、精神的な負担も軽減されます
仕事の後なら多少汗をかいても問題にならないため、気持ちよく走ることができます
時間の制約が少ない
朝ランの場合、出社時間が決まっているため、どうしても時間の制約が厳しくなります
一方、帰宅ランなら仕事が終わった後に自由にスケジュールを組めるため、時間の制約が減ります
例えば、「今日は少し長めに走ろう」と思えば寄り道ランもできるし、疲れている日は短めに調整することも可能です
遅刻の心配がないため、気持ちにも余裕が生まれます
精神的なリフレッシュ効果が高い
仕事終わりのランニングは、一日の疲れやストレスをリセットするのに最適です
デスクワークで凝り固まった体を動かし、リフレッシュした状態で帰宅できます
また、ランニングは脳を活性化させ、ストレスホルモンを減少させる効果があるといわれています
仕事で溜まったモヤモヤを帰宅ランで発散し、スッキリした気分で帰宅できるのも大きなメリットでしょう

で、残るは荷物の問題。これは人によりますね。
荷物を減らす&軽くしたり、職場に荷物を置いておくなど、最小限の装備で走る工夫をそれぞれ皆さんの環境に応じて考えないといけません
帰宅ランを快適にするための準備


帰宅ランを習慣化するためには、適切な準備と工夫が必要です
特に「荷物の管理」「必要な装備」「継続するコツ」の3つを押さえておくと、無理なく快適に続けられます
荷物の管理:最小限に抑える工夫を
帰宅ランをする際の大きな課題の一つが荷物の持ち運び
できるだけ身軽に走れるよう、次のような工夫を取り入れましょう
- 職場に荷物を預ける
前日に翌日の服や仕事道具をロッカーやデスクに置いておくと、当日の荷物が減り、走りやすくなる。可能であれば、職場に靴や着替えを常備しておくのも良い。 - 最小限の荷物で走る工夫をする
どうしても荷物が必要な場合は、ランニング用の軽量バックパックを活用するといい。A4サイズの書類や軽量のノートPCなら、コンパクトなランニングバッグで持ち運べる。
必要な装備:快適に走るためのアイテム
帰宅ランを快適にするために、以下の装備を揃えておくと便利です
ランニングバッグ
通勤ラン・帰宅ランにおすすめしたいランニングバッグは、トレランザックです
荷物を背負って走る場合、ランニングバッグが体に密着せずに暴れたり、ランニングバッグ内で荷物が飛び跳ねたりすると非常に走りにくいですし、気が散ります
トレランザックは走ることを想定して作られているので、これらの課題を克服するつくりとなっています
容量としては、荷物を少なくできるのであれば12Lぐらい、荷物がある方や冬場の着替え類を考慮すると15~20Lぐらいが欲しいところですね



私は荷物は少ない方ですが、20Lを使用しています
冬場は持ち帰る着替え類でちょうどいい感じ、夏場は着替え類が減るので若干余りがあります
次買い替えるなら15Lでもいいかなと考えています
帰宅ランにおすすめのトレランザックを6つ紹介します
サロモン(salomon)




ネイサン(NATHAN)


ザノースフェイス(The North Face)




マムート(Mammut)


ライト・反射板
帰宅ランは、仕事終わりに走るため夜間のランニングになることが多くなります
その際、安全のためにライトや反射板(リフレクター)の装備は必須です
特に、次のようなリスクを考えると、しっかり対策しておく必要があります
- 車や自転車からの視認性を高める
- 自分の足元を照らして安全に走る
- 他の歩行者やランナーとの接触を防ぐ
ヘッドライト
そこまで高性能なライトは帰宅ランでは必要ないので、軽量なものがいいです。




反射バンド




ライト




継続するコツ:無理なく続けるための工夫
帰宅ランを長く続けるためには、無理のないルールを作ることが大切です
- 週に〇回など、頻度を決める
いきなり毎日走ろうとすると負担が大きい。最初は週2〜3回程度から始め、無理なく習慣化するのがポイント - ルートを複数用意しておく
仕事の疲れ具合や天候によって、「短めコース」「長めコース」など、いくつかルートを用意しておくと続けやすい
まとめ:通勤ランは魅力的だが、帰宅ランが現実的な選択肢
忙しい社会人ランナーにとって、通勤時間をランニングに活用する「通勤ラン」は、走行距離を伸ばす有効な手段です
時間を効率的に使え、習慣化しやすいなどのメリットがある一方で、「荷物の持ち運び」「汗・ニオイ」「時間の制約」といったデメリットも確かに存在します
そこで、より現実的で続けやすい選択肢としておすすめなのが「帰宅ラン」
帰宅ランであれば、
- 汗をかいてもすぐに風呂やシャワーを浴びられる
- 出社時間を気にせず、自分のペースで走れる
- 仕事で溜まったモヤモヤをリフレッシュできる
といったメリットがあり、通勤ランの課題の多くを解決できます
また、帰宅ランを快適に続けるためには、軽量なバックパックや通気性の良いウェア、夜間対策アイテムなどを活用するとよいでしょう
ランニングギアを上手に取り入れながら、帰宅ランを無理なく習慣化しましょう
仕事の忙しさを理由にランニング時間を確保できないと悩んでいるなら、ぜひ帰宅ランを取り入れてみてほしい
日々のトレーニングが効率化し、ランニングスペックが向上していくはずです
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