トレイルランニングは、大自然の中を駆け抜ける爽快感が魅力のスポーツ
山道や未舗装のコースを走るという非日常体験に、ワクワクしている初心者の方も多いのではないでしょうか
でもその一方で、初めてのトレランでは「何を持っていけばいいのか」「どこまで装備を揃えるべきか」と不安に感じることもあります
特に、危険な状況に直面したことがなく、荷物を軽くしたい初心者にとって、ファーストエイドキットは後回しにされがちです
そこで本記事では、「最低限これだけは持っておきたい!」というファーストエイドキットの基本セットと、あると便利なアイテムを、わかりやすく整理して紹介します
何を買えばいいか迷っている方も、この記事を読み終わる頃には、安心して準備を始められるはずです
さあ、トレランをもっと安全に、快適に楽しむための第一歩を一緒に踏み出しましょう!
なぜファーストエイドキットが必要?初心者が見落としがちなリスクとは

トレイルランは自然の中を駆け抜けるアクティブなスポーツですが、その自然環境ゆえに、小さなトラブルが大きな障害になることがあります
たとえば:
- 木の根や岩に足を取られて転倒・擦り傷
- 長時間の走行で靴擦れやマメ
- 虫刺されやアレルギー反応
- 突然の雨や風で体温低下・体調不良
こうしたリスクは、初心者にとっては「想定外」であることが多く、対処できずに困るケースが少なくありません
また、山の中ではスマホの電波が届かない場所も多く、誰かにすぐ頼れないという状況もあり得ます
大切なのは、「自分でなんとかできる」状態を作っておくこと
それが、最低限のファーストエイドキットを持っておく理由です
実際に使うことがなくても、持っているだけで行動の幅が広がり、メンタル的にも余裕が持てます
トレイルランをもっと自由に楽しむためにも、“備え”を怠らないことが、結果的にパフォーマンスや安全性を高めます
【必須】これだけは持っていきたい!初心者のための基本セット

ファーストエイドキットというと、大げさな装備を想像するかもしれません
でも、初心者のトレイルランナーに必要なのは、「山でよく起こるトラブル」に対応できるシンプルで実用的なセットです
ここでは、「これは必ず持っておきたい!」という基本の5つのアイテムを紹介します
絆創膏(防水タイプ)
- 擦り傷、靴擦れ、マメへの対応で最も使用頻度が高い
- 防水性・粘着性が重要(雨・汗の中でも剥がれにくい)
- 「複数サイズを数枚」持つのが一般的
圧倒的な使用頻度&即応性、初心者が最初に準備すべき基本中の基本です
テーピングテープ(伸縮性あり)
- 関節痛の応急処置、捻挫対策、靴擦れ予防、絆創膏の固定にも使える
- 汎用性が非常に高い万能アイテム
- キネシオタイプ or 非伸縮タイプ(登山用)を選ぶ人も
一つで多用途に対応でき、軽くてコンパクト
中〜上級者も必携することが多いです
トレランの大会によってはレギュレーションで必携品に指定されている場合もあります
エマージェンシーシート
- 山の中では天候が急変することも多く、体が濡れたまま風にさらされると、一気に体温を奪われて低体温症になるリスクがあり、それを防止してくれます
- 金属製の薄いフィルムでできていて、広げて体に巻くだけで体温を反射・保持してくれる優れもの
多くのトレイルランニング大会では、レギュレーション(必携品)として指定されていることがあるアイテムでもあります
大会出場を考えている人は、必ずひとつ準備しておきましょう
滅菌ガーゼ
- 出血や擦過傷に対応。絆創膏ではカバーしきれない広範囲の傷に必要
- 最近は「貼るだけパッド」も人気(ドクターズパッド等)
応急処置の“次の一手”として、必ず入れるアイテム
鎮痛剤・内服薬(市販の頭痛薬・整腸剤など)
- 長時間のレース・山行での頭痛、腹痛、軽い熱などの対処に
- ロキソニン・イブ・正露丸など、個人の体質に合わせて選ぶ傾向
使用頻度は低いが、「あってよかった」と感じるアイテム
普段使ったことのあるものを準備しておくのが無難です
【あれば便利】軽量だけど心強い+αアイテム

必須アイテムは揃えたけれど、「もう少し安心感を足したい」「長めのトレランや大会に向けて備えたい」という方におすすめなのが、“プラスアルファ”の便利アイテムたちです
どれも軽量でコンパクト
持っておいて損はない、心強いラインナップを紹介します
ポイズンリムーバー(毒吸引器)
蜂やムカデなど、山での虫刺されに対処できるアイテム
刺された直後に吸引することで、腫れや痛みを最小限に抑えられると言われています
使う機会は少ないかもしれませんが、あると安心感が違います
ビニール手袋(使い捨て)
他人のケガを処置する場面や、自分の手を汚さずに処置したいときに必要
軽くて薄く、1組あれば十分
応急処置だけでなく、思わぬ場面でも役立ちます
小型ハサミ/ピンセット
テーピングを切る、ガーゼを調整する、トゲを抜くなどの際に
100円ショップなどで買える軽量タイプでOK
特にピンセットは、山でトゲや小石を取り除くときに重宝します
滅菌綿棒/綿球
小さな傷や目元の処置に便利
コンタクトユーザーやアレルギー持ちの人に人気です
完全に個包装されたタイプを選ぶと衛生面でも安心
三角巾
ケガをした腕の固定や出血部位の圧迫・止血など、応急処置における万能アイテム
包帯代わりに巻いたり、テーピングだけでは対応しにくい広範囲のケガにも使えるほか、頭や肩の保護、道具の固定にも応用できます
ホイッスル
トレイルラン中に転倒して動けなくなったり、道に迷ったときなど、声を張り上げるよりもはるかに遠くに届くのがホイッスルの強み
携帯電話の電波が届かないエリアでも、自分の位置を知らせるために有効です
ここで紹介したアイテムは、「必須」ではなく、自分の不安や行動スタイルに応じて取捨選択するものです
たとえば、短時間・日帰りのランであれば消毒と絆創膏だけでも十分
一方で、長距離や山深いエリアに行く場合は、しっかり備えておくと安心です
大事なのは、「いざという時に自分が困らない」ための準備をすること
少しの工夫で、トレランがもっと自由で快適になりますよ!
【初心者向け】迷わない!おすすめキットまとめ&リンク

ここまでで、初心者が持っておくべき必須アイテムとあれば安心なプラスアイテムをご紹介してきました
とはいえ、
「1つずつ選ぶのは面倒…」
「まとめて揃えられるものはないの?」
という方も多いはず
このセクションでは、迷わず揃えられるように「おすすめ商品」や「セット販売のリンク」をまとめました!
単品で揃えたい人向け:基本セットを個別に購入する
「中身を自分で厳選したい」タイプの人におすすめなのが、信頼できる単品アイテムの組み合わせ
必要に応じてアイテムを取捨選択し軽量化、必要な分だけZIPロックに入れて携帯します

私も最初は市販のキットを持ち運んでいましたが、今はZIPロックで必要なアイテムだけを持ち運ぶスタイルに変わりました
絆創膏(防水タイプ)


ハイドロコロイド素材のモイストパッドが体液を吸収・保持し、白くふくらみ、キズを治すのに最適な潤い環境を保つ


伸縮性に優れた防水フィルムで、キズのまわりを360°プロテクト
テーピングテープ(伸縮性あり)


医療用製造認可を取得している工場で生産
国内最大級のコストパフォーマンス


伸縮タイプのテーピングテープ
伸縮性や柔軟性が要求される膝・肘・肩・指・手首・足首などにご使用いただけます
エマージェンシーシート(保温・防風用)


エマージェンシーグッズといえばSOL(ソル)
これ一つを準備していれば十分です
滅菌ガーゼ


ポイズンリムーバー(毒吸引器)


ホイッスル


「全部セットでほしい!」人向け:市販のコンパクト救急キット 2選
「とにかくまとめて手軽に揃えたい!」という人には、既製のアウトドア用ファーストエイドキットがおすすめ
以下は、軽量&コンパクトで、トレラン用途にぴったりの製品です


ミニポイズンリムーバー、キズテープ、包帯等がなんと充実の114点セット
重量:230g


もしものための備え16種類21点の救急セット
重量:330g
どちらのキットも、初めてファーストエイドキットを準備する人にとって非常に頼れる内容です
迷ったら、まずはセット商品から始めて、後から自分に合う形にカスタマイズしていくのがおすすめです
まとめ|備えが“楽しさ”につながる
トレイルランニング初心者にとって、ファーストエイドキットは「いざという時の安心」を手に入れるための大切な装備です
この記事では、初心者でも迷わず準備できるように、最低限必要なアイテムと、プラスであると安心なグッズを整理して紹介しました
- ファーストエイドキットは持っているだけで心に余裕が生まれ、備えがトレランの楽しさを広げてくれる
- 絆創膏(防水)・エマージェンシーシート・ガーゼなどは必須! 軽くても実用性の高い基本セットをまず揃えよう
- 「あったら便利」なグッズは自分のスタイルに合わせて取捨選択
- キットは“単品でカスタマイズ” or “セット商品”のどちらでもOK。大事なのは「使い方を自分で把握すること」
トレイルランニングは、走る楽しさに自然とのふれあいが加わった、まさに自由な冒険です
でもその自由さの裏には、「自分の身は自分で守る」という意識が必要になります
ファーストエイドキットは、使う場面がないのが一番理想
でも、持っているだけで「もしもの時も大丈夫」という心の余裕が生まれます
その安心感が、結果的にレースやトレーニングをもっと楽しむ力になります
特に初心者のうちは、どこまで準備すればいいのか悩むことも多いはずです
この記事で紹介したように、「まずは最低限のセットを揃える」ことから始めればOK!
あとは少しずつ、自分のスタイルや経験に合わせてカスタマイズしていけばいいのです
“備え”は重さではなく、“楽しさ”の土台
安心をポーチに詰めて、思いっきり自然の中を走ってみましょう!
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