今回は「OMM JAPAN」というアドベンチャーレースの必携品エマージェンシーシートついて、丁寧に、これからOMM JAPANに挑戦しようとされている方や、参加経験はあるがまだまだ初級レベルという方に向けて解説させて頂きます。
OMM JAPANを経験しその魅力に取りつかれて以降、年間の一大イベントに設定している私。レースではありますが、順位を競う以外にも魅力があり、多くの人にその楽しみを知ってほしい。半ガチ半ファン気分の私が、OMM JAPANをより楽しむために必要と感じたこと、色々調べてました。
エマージェンシーシートについての疑問や悩み、
こんな疑問について、解説していきます!
サバイバルギアでメジャーなSOLの商品についてメリット・デメリットを比較し、OMM JAPANに最適なものはどれかを考察したいと思います。
皆様の購入の一助になれば幸いです。
エマージェンシーグッズのメーカー「SOL」とは?
私がエマージェンシーグッズメーカー「SOL」を知ったのは、トレイルランニングを始めたときまでさかのぼります。
トレイルランニング中、低体温症の疑いがある場合や遭難時などに体温の低下を防ぐため、エマージェンシーシートを携帯すべく、調べていると「SOL」というメーカーを知りました。
「SOL(エスオーエル)」は、エマージェンシーグッズのトップメーカー。性能や品質は抜群で、登山用品店はもちろん、一般的な量販店の防災グッズ売り場でも目にすることができるベストセラー商品になっています。
エマージェンシーシートを購入して7年間、トレラン時には常に携帯していますが、幸いにも一度も使う機会に遭遇してません。もう、お守りみないなものになっています。
SOLはエマージェンシーグッズのトップメーカーということもあり、10種類ほどのラインナップを備えています。
ラインナップの多さは凄いのですが、初心者にとっては何が最適なのかを悩ませてくれます。
OMM JAPANの必携品でエマージェンシーシート(袋状)とあったので、深く考えずに購入したエマージェンシーヴィヴィ。でも調べていくと色々種類があるというのを後で知ることになります。
SOLのヴィヴィの種類と特徴
では、SOLのヴィヴィの種類と特徴について紹介します。
OMM JAPANの必携品となっているエマージェンシーシートですが、条件として「袋状のものに限る」とあります。
エマージェンシーグッズの中の「ヴィヴィ」と呼ばれる商品が対応しており、次の4つが候補となります。
①エスケープヴィヴィ
SOLで定番のシュラフカバーです。
透湿性素材を使ったマミー型寝袋の商品です。
単体使いではシェルターや寝袋。シュラフカバーやインナーシーツでの用途が推奨されています。
OMM JAPANにおいては、環境的にシュラフカバーとして使用することになると思います。
展開サイズ:81×213cm
収納サイズ:φ11×17cm
重量:241g
体熱反射保持度:70%
価格:8,690円(税込)
②エスケーププロヴィヴィ
エスケープヴィヴィの上位グレード。
完全防水、体熱反射率は90%、伸縮性あり、と性能がアップしています。
OMM JAPAN以外にも冬季の使用や、夏季に単体での寝袋代わりの使用を考えている場合はおすすめの製品です。
OMM JAPAN用のみとして考えると、コスパ的には選択肢には入らないかな。モノはいいんだろうけど。
展開サイズ:81×213cm
収納サイズ:φ11×17cm
重量:227g
体熱反射保持度:90%
価格:19,250円(税込)
エスケープライトヴィヴィ
エスケープヴィヴィの軽量版です。
エスケープヴィヴィと同じく湿性素材を使ったマミー型寝袋の商品ですが、デザインが簡素化されており軽量かつコンパクトになっています。
単体使いではシェルターや寝袋。シュラフカバーやインナーシーツでの用途が推奨されています。
展開サイズ:81×208cm
収納サイズ:φ8×15cm
重量:156g
体熱反射保持度:70%
価格:7,480円(税込)
④エマジェンシーヴィヴィ
エマージェンシーシートをシーム処理し封筒型の形状にしたものです。
エスケープヴィヴィと異なり透湿性はありません。(なのでシュラフカバーとしては使えません)
登山時のビバーグ、避難所での寝袋代わりの用途が推奨されています。
展開サイズ:81×213cm
収納サイズ:φ6.5×13cm
重量:100g
体熱反射保持度:90%
価格:3,520円(税込)
それぞれの違いを解説
➊「エスケープ」vs「エマージェンシー」
この二つは大きく素材が異なります。
「エスケープ」は透湿性のあるポリエチレン製の不織布。
「エマージェンシー」はポリエチレン素材で、透湿性は無し。
「エスケープ」は、柔らかく耐久性があり透湿性もあるので、シュラフカバーとして使用が可能です。
OMM JAPAN用としては、シュラフカバーの代用も兼ねるのであれば「エスケープ」、基本的には使わないが、緊急時のみに体温低下を防ぐため使おうと考えている場合は「エマージェンシー」になると思います。
❷「エスケープヴィヴィ」vs「エスケープライトヴィヴィ」
名前の通り重量が軽くなっているのが「エスケープライトヴィヴィ」です。
軽量化のために、
・立体縫製→上下の2枚の不織布をただ縫い合わせただけ
・フードなし
・ファスナーなし
といった違いがあります。
また軽量化のためにサイズも小さくなっていますので、収納サイズもコンパクトになっています。
OMM JAPANに向けたエマージェンシーキットの選び方
それではOMM JAPAN用として、どれを選んだらよいのでしょうか?
私なりのおすすめパターンを紹介します。
「エスケープヴィヴィ」はこんなあなたにおすすめ
<エスケープヴィヴィ推奨者>
・寝袋を濡れや汚れから守りたい方
・寒さに負けず、快適な睡眠をとりたい方
・重量は気にしない方
・太めの方
・パックライナー(※)としての使用も考えている方
・OMM JAPAPN以外でも、登山やテント泊で使用を考えている方
・寝袋はいらない。防寒着とヴィヴィで一晩ぐらい乗り切ろうと考えている方
※パックライナー・・・ザック内で荷物すべてを雨から守るもの
「エスケープライトヴィヴィ」はこんなあなたにおすすめ
<エスケープライトヴィヴィ推奨者>
・寝袋を濡れや汚れから守りたい方
・寒さに負けず、快適な睡眠をとりたい方
・シュラフカバーとして使用したいが、レースに向け軽量化もしたい方
・太くはない方
・パックライナーとしての使用も考えている方
「エマージェンシーヴィヴィ」はこんなあなたにおすすめ
<エマージェンシーヴィヴィ推奨者>
・軽量化を最優先に考えている方
・緊急時用としか考えていない方
・強い撥水加工や浸透防水加工がされているシュラフを使用している方
・シュラフが濡れて多少の保温機能が低下しようが、気にしない方
私はOMM JAPANでは重量重視で、エマージェンシーヴィヴィ一択です。だって、なくてもなんとかやりきれるんだもん。それより減らした重量分、お酒を追加です。
▼OMM JAPANへの参加についての詳しい説明は、以下の記事をご覧ください▼
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