COROSから、PACEシリーズの上位モデルとなる「COROS PACE 4 Pro」が登場しました
1.47インチの大型AMOLEDディスプレイや最大60時間のGPSバッテリー、チタンベゼルとサファイアガラスの採用など、従来モデルからハードウェア性能が大きく進化しています
一方で、気になるのが価格です
PACE 4 Proの価格は69,960円
PACE 4の36,300円と比較すると、その差は33,660円にもなります
PACE 4もAMOLEDディスプレイやデュアルバンドGPS、オフラインマップなどを備え、ランニングウォッチとして十分な機能を搭載しています
では、約3.4万円を追加してPACE 4 Proを選ぶ価値はどこにあるのでしょうか?
本記事では、COROSの公式スペックをもとに、PACE 4 ProとPACE 4の違いを詳しく比較
PACE Proも交えながら、それぞれの特徴やおすすめのランナーを解説します
フルマラソンから100マイルのトレイルランニングまで経験してきた市民ランナーの視点で、上位モデルの性能が本当に必要なのかを考えていきます
COROS PACE 4 Proとは?新モデルの特徴
PACEシリーズの上位モデルとして登場
2026年9月24日、COROSから新たなGPSランニングウォッチ「PACE 4 Pro」が発売されました
PACEシリーズは、軽量性とランニングに必要な機能を両立したGPSウォッチとして展開されてきましたが、今回のPACE 4 Proは、大画面ディスプレイや長時間バッテリー、高品質な素材を採用したシリーズ最上位モデルとなっています
価格は69,960円(税込)
ランニングウォッチとしては決して安くありませんが、フルマラソンだけでなく、ウルトラマラソンやトレイルランニングなど、幅広い競技を想定したモデルとなっています
COROS PACE 4 Proの主なスペック
PACE 4 Proの基本スペックをまとめました
| 項目 | COROS PACE 4 Pro |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月24日 |
| 価格(税込) | 69,960円 |
| ディスプレイ | 1.47インチ AMOLED |
| 解像度 | 466 × 466ピクセル |
| 最大輝度 | 3,500ニト |
| 重量 | 43g |
| 厚さ | 11.8mm |
| ベゼル素材 | チタン合金 |
| 画面ガラス | サファイアガラス |
| 全システムオン稼働時間 | 最大60時間 |
| 二周波GPS稼働時間 | 最大40時間 |
| 日常使用 | 最大21日間 |
| GPS | デュアルバンドGNSS対応 |
| 地図 | オフラインマップ対応 |
| 内蔵ストレージ | 32GB |
| 音声機能 | マイク・スピーカー搭載 |
※数値はメーカー公称値。重量はバンドを含む43gで、GPS稼働時間は使用する測位モードや設定によって異なります
では、PACE 4 ProとPACE 4では具体的に何が違うのでしょうか?
次の章では、PACE Proも含めた3機種のスペックを比較し、その違いを詳しく見ていきます
COROS PACE 4 Pro・PACE 4・PACE Proのスペック比較
PACE 4 Proは、PACEシリーズの上位モデルとして登場しましたが、実際にどの程度の性能差があるのでしょうか
ここでは、PACE 4を基準に、PACE Proも含めた3機種のスペックを比較します
3機種のスペック比較表
| 項目 | PACE 4 | PACE Pro | PACE 4 Pro |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 36,300円 | 49,940円 | 69,960円 |
| ディスプレイ | AMOLED | AMOLED | AMOLED |
| 画面サイズ | 1.2インチ | 1.3インチ | 1.47インチ |
| 最大輝度 | 自動調整 | 1,500ニト | 3,500ニト |
| 重量 | 32g | 37g | 43g |
| 画面ガラス | 2.5Dガラス | ミネラルガラス | サファイアガラス |
| ベゼル | 標準仕様 | 繊維強化ポリマー | チタン合金 |
| GPS稼働時間 | 最大41時間 | 最大38時間 | 最大60時間 |
| 日常使用 | 最大19日間 | 最大20日間 | 最大21日間 |
| デュアルバンドGPS | ○ | ○ | ○ |
| オフラインマップ | ○ | ○ | ○ |
| タッチ操作 | ○ | ○ | ○ |
| マイク | ○ | × | ○ |
| スピーカー | × | × | ○ |
| 音声メモ | ○ | × | ○ |
※メーカー公称値をもとに作成。重量はバンドの種類によって異なります
また、GPS稼働時間は各メーカー掲載の代表値であり、測位モードや使用条件によって変動します
3機種を比較すると、PACE 4 Proが優れているのは、主にディスプレイの大きさと明るさ、バッテリー性能、使用されている素材です
一方で、デュアルバンドGPSやオフラインマップなど、ランニングやトレイルランニングで役立つ基本機能はPACE 4にも搭載されています
ランニング機能に大きな違いはある?
GPSウォッチを選ぶうえで気になるのが、トレーニング機能の違いです
PACE 4 Proは上位モデルですが、ランニングの記録やトレーニング分析に関する基本機能は、PACE 4でも充実しています
| ランニング・トレーニング機能 | PACE 4 | PACE Pro | PACE 4 Pro |
|---|---|---|---|
| GPS距離・ペース計測 | ○ | ○ | ○ |
| 心拍数計測 | ○ | ○ | ○ |
| ランニングパワー | ○ | ○ | ○ |
| インターバルトレーニング | ○ | ○ | ○ |
| ワークアウト作成 | ○ | ○ | ○ |
| トレーニング負荷 | ○ | ○ | ○ |
| VO2max | ○ | ○ | ○ |
| レースタイム予測 | ○ | ○ | ○ |
| バーチャルペーサー | ○ | ○ | ○ |
| リカバリー時間 | ○ | ○ | ○ |
| HRV測定 | ○ | ○ | ○ |
| 睡眠分析 | ○ | ○ | ○ |
このように、日常的なランニングやマラソンの記録向上に必要な機能は、3機種ともほぼ共通しています
例えば、サブ4やサブ3を目指してインターバル走や閾値走を行う場合でも、PACE 4でトレーニング内容の設定や記録、走力の分析が可能です
上位モデルを選んだからといって、利用できるトレーニング分析機能が大幅に増えるわけではありません
もちろん、搭載するセンサーやハードウェアには違いがあるため、GPSや心拍計測の精度まで同じとは限りません
ただし、実測比較を行っていないため、ここでは優劣を判断しません。
ランニング機能だけを比較するなら、PACE 4でも十分な性能を備えているというのが、今回の比較から見えてくるポイントです
それでは、PACE 4 Proの価格差はどこにあるのでしょうか
次の章では、大型ディスプレイや長時間バッテリーなど、PACE 4 Proならではの特徴を詳しく見ていきます
PACE 4 Proで進化した5つのポイント

ここでは、PACE 4 Proの注目したい5つの進化ポイントを、ランナー目線で詳しく見ていきます
1.47インチの大型AMOLEDディスプレイ
PACE 4 Proは、COROS史上最大となる1.47インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています
PACE 4の1.2インチ、PACE Proの1.3インチと比較して画面が大型化され、最大輝度も3,500ニトまで向上しました
画面が大きくなることで、ランニング中のペースや心拍数などのデータを確認しやすくなるほか、オフラインマップの視認性向上も期待できます
特にトレイルランニングでは、登山道の分岐点や周囲の地形を確認する機会が多いため、大画面のメリットを感じやすいでしょう
ただし、通常のロードランニングでペースや距離を確認する程度であれば、PACE 4の1.2インチでも十分という人は多いと思います
GPS最大60時間のロングバッテリー
PACE 4 Proの大きな魅力の一つが、バッテリー性能です
全システムオンでは最大60時間、二周波GPSでも最大40時間の稼働が可能とされています
| GPSモード | PACE 4 Pro |
|---|---|
| 全システムオン | 最大60時間 |
| 全システムオン・画面常時点灯 | 最大45時間 |
| 二周波GPS | 最大40時間 |
| 二周波GPS・画面常時点灯 | 最大30時間 |
※メーカー公称値。測位設定、画面表示、ナビゲーションなどの使用状況によって稼働時間は変動します
フルマラソンであればPACE 4のバッテリー性能でも十分ですが、100kmウルトラマラソンや100マイルのトレイルレースとなると話は変わってきます
くまぞう実際に100マイルレースに参加した際は、ウォッチのバッテリーが最後まで持たず、各エイドステーションで充電しながら走る必要があり、かなり煩わしく感じました。
長時間のレースでは充電する手間がかかるだけでなく、充電を忘れたり、エイドでの滞在時間が長くなったりすることも考えられます
その点、PACE 4 Proのロングバッテリーは大きなメリットです
ただし、100マイルレースでは最大稼働時間だけでなく、GPSの測位設定や地図ナビゲーションの使用状況にも注意が必要です
PACE 4 Proでも二周波GPSでは最大40時間となるため、完走までの想定時間によっては途中充電が必要になる可能性があります
長時間レースでは、最大稼働時間だけでなく、自分が使用する設定でどれだけバッテリーが持つのかを確認することが重要です
チタンベゼルとサファイアガラスによる耐久性
PACE 4 Proでは、ベゼルにTC4チタン合金、ディスプレイにサファイアガラスを採用しています
チタンは軽量で強度に優れ、サファイアガラスは傷がつきにくい素材として知られています
トレイルランニングでは、岩や木の枝にウォッチをぶつけることもあるため、こうした素材の採用は魅力的です
また、PACE 4 Proは高品質な素材を採用しながら、重量を43gに抑えています
一方、PACE 4はナイロンバンド装着時で32gと、さらに軽量です
軽さを優先するならPACE 4、素材の質感や傷への強さを重視するならPACE 4 Proという選び方になるでしょう
プロセッサーの強化による地図操作の高速化
PACE 4 Proでは、新世代のプロセッサーと従来比2倍のRAMを搭載し、地図操作の高速化が図られています
メーカーによると、地図の表示や拡大・縮小、スクロールなどが、よりスムーズに行えるようになっています
トレイルランニングでは、現在地や進行方向を確認するために地図を操作する機会も多く、動作速度は使い勝手に直結する部分です
ただし、オフラインマップ自体はPACE 4でも利用できます
PACE 4はアップデートによって地図表示に対応し、道路名やトレイル名、周辺施設などを確認できるようになりました
そのため、PACE 4 Proだけが地図を利用できるわけではありません
違いは、主に画面の大きさや地図操作の処理性能にあります
実際の操作速度を比較したわけではありませんが、地図を頻繁に使用するランナーほど、PACE 4 Proのメリットを感じやすいと考えられます
スピーカー搭載で音声機能が充実
PACE 4 Proには、マイクに加えてスピーカーが搭載されています
スマートフォンと接続することで、ウォッチからハンズフリー通話に応答できるほか、音声メモなどの機能も利用できます
一方、PACE 4にもマイクが搭載されており、音声メモの記録に対応しています
そのため、音声機能の大きな違いはスピーカーの有無です
日常生活でもスマートウォッチを積極的に活用したい人には便利な機能ですが、ランニングの記録やトレーニング分析を主な目的とする場合、優先度はそれほど高くないかもしれません
ランニングウォッチとしての基本性能を重視するなら、スピーカーの有無だけでPACE 4 Proを選ぶ必要性は小さいと感じます
一般市民ランナーにはPACE 4で十分?価格差を検証

PACE 4 Proは、大型ディスプレイや長時間バッテリー、高品質な素材など、魅力的な性能を備えています
しかし、PACE 4との価格差は33,660円
一般市民ランナーにとって、この価格差に見合う価値はあるのでしょうか?
フルマラソンを走るならPACE 4でも十分な性能
フルマラソンでGPSウォッチに求める機能は、ペースや距離、心拍数の計測、インターバルトレーニングの設定、トレーニング負荷の分析などが中心になります
これらの機能はPACE 4にも搭載されており、上位モデルを選ばなければ利用できないわけではありません
また、PACE 4はデュアルバンドGPSやAMOLEDディスプレイにも対応しており、GPSウォッチとして十分な性能を備えています
バッテリーについても、フルマラソンや日常的なランニングで不足する場面は少ないでしょう
サブ4やサブ3.5、さらにはサブ3を目指すランナーであっても、PACE 4で必要なトレーニングを十分に行えます
走力が上がったからといって、必ずしも高価なGPSウォッチが必要になるわけではありません
約3.4万円の価格差をどう考える?
PACE 4 Proは、PACE 4の約1.9倍の価格です
ただし、価格が約2倍になったからといって、ランニングの計測やトレーニング分析の機能が2倍になるわけではありません
追加費用によって得られるのは、主にディスプレイの見やすさやバッテリーの余裕、素材の品質といった部分です
もちろん、こうした性能に価値を感じるランナーもいるでしょう
しかし、フルマラソンを中心に走り、普段はペースや心拍数、トレーニングデータの確認が主な用途であれば、PACE 4 Proの性能を十分に活用できない可能性もあります
約3.4万円の差額をランニングシューズや大会参加費に充てるという考え方もあります
コストパフォーマンスを重視するならPACE 4がおすすめ
PACE 4は、軽量なボディにAMOLEDディスプレイ、デュアルバンドGPS、オフラインマップなどを搭載しながら、36,300円という価格に抑えられています
ランニングに必要な機能が充実していることを考えると、コストパフォーマンスの高いモデルといえるでしょう
個人的には、フルマラソンを中心に走る一般市民ランナーなら、PACE 4をおすすめします
上位モデルの魅力は十分にありますが、必要な機能が揃っているのであれば、無理に高価なモデルを選ぶ必要はないと思います
GPSウォッチ選びで大切なのは、価格やスペックの高さではなく、自分のランニングスタイルに合った機能を備えているかどうかです
まとめ|PACE 4 ProとPACE 4、どちらを選ぶべき?
PACE 4 ProとPACE 4は、どちらもランニングに必要な機能を備えたGPSウォッチですが、おすすめできるランナーは異なります
それぞれに向いているランナーを整理すると、次のようになります
| PACE 4がおすすめ | PACE 4 Proがおすすめ |
|---|---|
| フルマラソンが主な目標 | 100km・100マイルなどの長時間レースに挑戦する |
| 軽さを重視する | バッテリー性能を重視する |
| トレーニング機能が充実していれば十分 | 大画面で地図を快適に確認したい |
| コストパフォーマンスを重視する | 素材の質感や耐久性にもこだわりたい |
| 実用性を重視して選びたい | 上位モデルを所有する満足感も大切にしたい |
くまぞう機能だけならPACE 4で十分。でも、せっかくならいいモノを身につけたい!そんな大人のこだわりを持つ「イケおじランナー」には、PACE 4 Proもいい選択ですね。
両モデルの価格差は33,660円
この差額を支払う価値があるかどうかは、PACE 4 Proならではの性能をどれだけ活用できるかによって変わります
フルマラソンを中心に楽しむ一般市民ランナーには、コストパフォーマンスに優れたPACE 4がおすすめです
一方、長時間のレースや地図を多用するトレイルランニングでは、PACE 4 Proの性能が大きなメリットになる可能性があります
どちらもランニングに必要な機能を備えたGPSウォッチです
自分のランニングスタイルや挑戦するレースに合わせて、最適なモデルを選んでみてください
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