【大会レポート】嬬恋スカイラン・スカイリッジ|絶景が見えるはずの稜線と泥濘と激下り!40km・累積標高2,700mを実走レビュー

嬬恋スカイラン 大会レポート

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2026年8月、群馬県嬬恋村で開催された「嬬恋スカイラン・スカイリッジ」に参加してきました

スカイ・リッジは、距離40km・累積標高2,700m
パルコール嬬恋リゾートをスタート・ゴールに、標高2,000m級の山々や毛無峠、御飯岳などを巡る本格的な山岳レースです

8月の暑い時期でも比較的涼しい標高の高い山域を走れること、そしてスカイランならではの絶景の稜線を楽しめることに魅力を感じ、今回は最長種目となるスカイ・リッジに挑戦しました

当日は曇り空
前日の雨の影響でコースは至るところが泥濘状態となり、何度も足を取られる厳しいコンディションでした

スタート前は「40kmなら無理をしなければ完走できるだろう」と少し楽観的に考えていましたが、実際に走ってみると想像以上にタフなコース

結果は8時間46分00秒、9時間の制限時間に対してギリギリでの完走となりました

この記事では、嬬恋スカイラン・スカイリッジのコースや特徴、実際に走って感じた難易度、当日のレース展開、使用した装備や補給などを詳しく紹介します

これから嬬恋スカイランへの参加を考えている方や、スカイ・リッジがどのようなコースなのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください

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目次

大会概要|標高2,000m級の山々を巡る本格スカイラン

嬬恋スカイランは、群馬県嬬恋村を舞台に開催されるスカイランニングの大会です

2026年大会は8月15日・16日の2日間にわたって開催され、1日目に山を一気に駆け上がるバーティカル、2日目に距離や難易度の異なるスカイ種目が行われました

スカイ種目のスタート・ゴールとなるのはパルコール嬬恋リゾート
標高2,000m級の山々や稜線を舞台に、急な登りや下り、走りやすいトレイルなど、変化に富んだ山岳コースが特徴です

2026年大会で開催された種目は次のとおりです

種目距離累積標高
バーティカル3.5km+600m
スカイ・ショート8km±650m
スカイ・ミドル16km±1,200m
スカイ・ロング25km±1,800m
スカイ・リッジ40km±2,700m

今回参加したのは、最長種目となるスカイ・リッジ

大会公式サイトでも「熟達者コース」と位置づけられており、参加資格として標高2,000m以上の登山(縦走)経験や山岳レース経験が求められています
距離は40kmですが累積標高は2,700mあり、途中には3か所の関門が設定されています

スタートは朝6時、ゴール制限時刻は15時で、制限時間は9時間

実際に走ってみても、単純に「40kmのトレイルランニングレース」と考えるとかなり厳しいコースだと感じました
特に今回は前日の雨による泥濘の影響もあり、後半は距離以上に時間のかかるタフなレースとなりました

嬬恋スカイラン・スカイリッジの特徴・攻略ポイント

引用:嬬恋スカイラン公式HP

スカイ・リッジのコースは大きく分けると、スタートから御飯岳までの前半、御飯岳からゴンドラ山頂駅へ戻る中盤、ゴンドラ山頂駅からパルコール嬬恋へ向かう後半に分けることができます

前半にはスカイランらしい標高の高い稜線がある一方、後半には急な下りや登り返しが待っており、40kmという距離以上に走り応えのあるコースです

ここでは、実際に走って感じたスカイ・リッジの特徴や攻略ポイントを、前半・中盤・後半に分けて紹介します

前半|スタートから御飯岳へ

パルコール嬬恋リゾートをスタートすると、まずはゲレンデを登ってゴンドラ山頂駅を目指します
スタート直後から登りが続きますが、勾配自体は極端に厳しいという印象ではありません

40kmの長いレースなので、走れるところは走り、勾配がきつくなったら歩くなど、序盤から無理に脚を使いすぎないことが重要です

ゴンドラ山頂駅を通過すると、毛無峠方面へ向かいます
ここからは比較的なだらかで走りやすい尾根もあり、標高の高い山域ならではの景色を楽しみながら走れる区間

天候に恵まれれば雲海や周囲の山々を望むことができ、スカイ・リッジの大きな魅力を感じられる区間です

一方で、毛無峠へ向かう途中には急な下りもあり、路面が濡れている場合は注意が必要です

毛無峠からはさらに御飯岳へ
標高2,000m級の山岳エリアを進む、スカイランらしいコースが続きます

前半は景色や走れるトレイルを楽しめる区間ですが、この先にはまだ長いレースが待っています
気持ちよく走れる場所でもペースを上げすぎず、脚を残しながら進むことがポイントです

中盤|御飯岳からゴンドラ山頂駅へ

御飯岳まで進んだあとは折り返し、毛無峠を経由してゴンドラ山頂駅方面へ戻ります

この区間は、前半で走ってきたコースを反対方向へ戻るため、路面やアップダウンなどコースの雰囲気をある程度つかんだ状態で走ることができます

どこが走りやすく、どこに登りや下りがあるのかを一度経験しているため、先の分からない往路と比べると気持ちにも余裕が生まれます
走れるトレイルではリズムよく走りながら、ゴンドラ山頂駅へ戻っていきます

また、毛無峠から御飯岳までの往復区間を中心に、反対方向から走ってくるランナーとすれ違う場面が多いのも特徴
すれ違うときには「ナイスラン!」「頑張りましょう!」など自然と声を掛け合い、他のランナーから元気をもらうことができました
山の中を一人で走る時間が長いトレイルランニングですが、こうして参加者同士で励まし合えるのもレースならではの楽しさです

ゴンドラ山頂駅へ戻ると一度大きな区切りを迎えたように感じますが、スカイ・リッジはここからが本当の後半戦
ゴンドラ山頂駅へ戻ってもまだ余力を残し、この先の急な下りや登り返しに備えることが重要です

後半|ゴンドラ山頂駅からパルコール嬬恋へ

ゴンドラ山頂駅を通過すると、スカイ・リッジはいよいよ後半戦に入ります

ここから特に注意したいのが急斜面を一気に下る激下り
路面が乾いていたとしても走って下るのは難しいほど傾斜がきつく、慎重に足場を確認しながら進む必要があります
さらに今回は前日の雨によってコースが泥濘状態となり、ただでさえ急な下りが非常に滑りやすい状態になっていました

足を置いても滑ってしまう場所も多く、転倒や滑落に注意しながら進む必要があり、雨の影響によって激下りの難易度がさらに高くなっていたと感じます
下りだからといって簡単に距離を稼げる区間ではなく、むしろスカイ・リッジの中でも特に時間がかかる区間のひとつです

また、長い下りで脚を使ったあとには登り返しも待っています

スカイ・リッジを完走するためには、登りを進む力だけでなく、急斜面を安全に下る技術と、後半まで脚を残しておくことも重要だと感じました

もうひとつ注意したいのが暑さです

標高の高い前半は真夏でも比較的涼しく感じられますが、後半に標高を下げると気温が上がることがあります
今回も前半は曇りやガスで涼しかったものの、標高を下げるにつれて天候が回復し、暑さを感じるようになりました

標高2,000m級の山域に対応する防寒対策だけでなく、後半の暑さも想定して水分を確保しておくことが大切だと思います

後半まで余力を残し、最後のパルコール嬬恋までしっかり動ける状態を作っておくことが、スカイ・リッジ攻略のポイントになります

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関連YouTube動画

実際のコースの雰囲気やレースの様子は、YouTube動画でも詳しく紹介しています

雲海が広がる標高2,000m級の稜線や、泥濘となった急斜面の激下りなど、文章だけでは伝わりにくいスカイ・リッジのコースを映像で確認できます

これから嬬恋スカイランへの参加を考えている方は、ぜひこちらもご覧ください

▶ 嬬恋スカイラン・スカイリッジ|実際のレース映像はこちら

嬬恋スカイラン・スカイリッジを実際に走ってみた

今回のスカイ・リッジで目標としていたのは、9時間以内での完走
スタート前のコンディションはまずまずで、「40kmなら無理をしなければ何とかなるだろう」と少し楽観的に考えていました

ところが実際に走ってみると、想像していた以上にタフなレース
最終的には8時間46分00秒、制限時間まで残り14分でのゴールとなりました

ここではコースの詳しい説明ではなく、実際に走って特に印象に残ったことを紹介します

楽しみにしていた稜線は雲海とガス

今回、嬬恋スカイランに参加した理由のひとつが、標高2,000m級の山々を走るスカイランならではの景色です

前半では雲海を見ることができ、標高の高い山を走っていることを実感できました

一方で、特に楽しみにしていた毛無峠や御飯岳周辺はガスの中
以前にYouTubeで見ていたような景色を期待していただけに残念でしたが、これも山のレースならでは

御飯岳を折り返してからは気持ちを走りに切り替え、走れるところはしっかり走りました

「40kmなら何とかなる」が激下りで一変

今回のレースで最も強烈だったのが、後半の激下りです

スタート前は「40kmなら無理をしなければ完走できるだろう」と考えていましたが、その考えが完全に変わったのがこの区間でした

前日の雨で泥濘となった急斜面では思うように進むことができず、何度か足を滑らせて転倒
慎重に進んでもなかなか距離が減っていきません

GPSウォッチを確認するたびに、
「これだけ時間が経ったのに、まだこれしか進んでいないのか……」
という感覚になりました

ここでようやく、9時間の制限時間を強く意識するようになります

激下りで脚を使い切り、さらに膝痛

激下りを終えた頃には、脚にはかなりのダメージが残っていました
そこからの登りでは走る余裕はなく、ほとんど歩いて進むことに
さらに終盤になると膝にも痛みが出てきました

特につらかったのが、本来なら走れるような下りでも走れなくなったことです
登りで歩くのは想定していましたが、距離を稼ぎたい下りでもペースを上げられない
残り時間が少なくなっていく中で、これはかなり焦りました

最後に思ったのは「やっと終われる」

終盤は景色を楽しむ余裕もほとんどなくなり、とにかく制限時間内にゴールすることだけを考えて進みました

そしてパルコール嬬恋リゾートへ戻ってきたときに最初に感じたのは、
「やっと終われる」
という気持ち

最後は走ってゴールし、結果は8時間46分00秒

9時間の制限時間まで残り14分とギリギリでの完走となりました
40kmという距離からスタート前に想像していたレースとは、まったく違う厳しさでした

それでも、雲海が広がる稜線を走り、泥濘の激下りに苦戦し、最後は制限時間ギリギリまで追い込まれながらゴール
スカイランらしい景色と山岳レースの厳しさ、その両方を存分に味わった8時間46分となりました

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嬬恋スカイランで使用した装備・補給の紹介

今回のスカイ・リッジでは、40km・累積標高2,700mの山岳コースを想定し、普段からトレイルランニングで使用している装備を中心に準備しました

実際に使用した主な装備は次のとおりです

使用した装備

装備使用アイテム
トレイルランニングシューズHOKA SPEEDGOAT 7
ソックスTabio レーシングラン五本指ソックス クルー丈
タイツ2XU MCSハーフタイツ
ベースレイヤーファイントラック ドライレイヤーベーシック
トレランザックPAAGO WORKS RUSH 10
GPSウォッチCOROS PACE 3
サングラスSWANS E-NOX EIGHT8
ソフトフラスクSalomon ソフトフラスク 500ml ×2
テーピングNew-HALE テーピングテープ
その他ファーストエイドキット

シューズはHOKA SPEEDGOAT 7を使用しました

今回のように急な登り下りがあり、さらに雨の影響で泥濘となったコースでは、ロードシューズではなくグリップ力のあるトレイルランニングシューズを選んで正解だったと思います

ザックはPAAGO WORKS RUSH 10

ソフトフラスク2本や補給食、ファーストエイドキットなど、今回必要だった装備をまとめて携行しました

GPSウォッチにはCOROS PACE 3を使用
長時間の山岳レースでは現在地や走行距離だけでなく、経過時間や残り時間を確認する機会も多く、特に今回は終盤に9時間の制限時間を強く意識しながら走ることになりました

補給|Mag-onを4個携行

補給食として持っていったのは、普段からロングレースでも使用しているMag-onのエナジージェルを4個
Mag-on エナジージェル
今回はジェル以外の食べ物は持たず、エネルギー補給は基本的にMag-onで対応しました

くまぞう

今回はこの補給内容で不足を感じませんでしたが、必要なエネルギー量や水分量には個人差があります
特に長時間の山岳レースでは、レース時間や気温、自分の補給ペースに合わせて余裕を持って準備しておくことをおすすめします

水分は500mlのソフトフラスクを2本携行

コース上には5か所のエイドがあり、水やスポーツドリンク、コーラのほか、軽食や塩タブレットなども用意されていました

私はジェルを持参していたこともあり、エイドでは主に水分を補給
8時間46分と長時間のレースになりましたが、今回については補給食・水分ともに不足を感じることはありませんでした
真夏のレースとはいえ標高の高い区間が多く、当日は曇りやガスで比較的涼しかったことも影響していると思います

一方で、後半は標高が下がるにつれて暑さを感じるようになったため、天候によって必要な水分量は大きく変わりそうです
参加する際は当日の気温や天候、自分の発汗量に合わせて携行する水分や補給食を調整するのがおすすめです

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まとめ|絶景だけでは終わらない、走り応え十分のスカイラン

嬬恋スカイラン・スカイリッジは、距離40km・累積標高2,700m、標高2,000m級の山々を巡る本格的な山岳レースです

今回参加して特に印象に残ったのは、スカイランらしい稜線を走る楽しさと、想像以上に厳しかった後半のコース

前半では雲海を眺めながら気持ちよく走ることができた一方、後半は泥濘となった激下りや登り返しに苦戦し、結果は8時間46分00秒

9時間の制限時間まで残り14分とギリギリでしたが、無事に完走することができました

嬬恋スカイランは、単に距離を走るだけではなく、標高2,000m級の山々や稜線、急な登り下りなど、山岳レースならではの魅力を存分に味わえる大会だと思います
特に、山岳感のあるレースに挑戦したい方や、スカイランならではの稜線と景色を楽しみたい方には魅力的な大会です

ただし、スカイ・リッジは40kmという距離以上にタフなコース
参加する場合は登りへの対応だけでなく、急斜面の下りや長時間動き続けるための準備もしっかりしておくことをおすすめします

今回はガスで楽しみにしていた景色をすべて見ることはできませんでしたが、それも含めて山を舞台にしたレースならではの体験

絶景だけでは終わらない、走り応え十分のスカイランでした

実際の稜線や雲海、泥濘の激下りなど、当日のレースの様子はYouTubeでも紹介しています
文章だけでは伝わりにくいスカイ・リッジの雰囲気を映像でもぜひご覧ください

▶ 嬬恋スカイラン・スカイリッジ|レース動画はこちら

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