2026年5月31日
奈良県で初開催となった「奈良ウルトラマラソン(100km)」に参加してきました
明日香村や吉野、黒滝村など奈良県中南部を巡る100kmのコースは、歴史や自然を満喫できる一方で、累積標高約2,000m超を誇るタフなレイアウト
初開催とは思えない走り応えのある大会でした
この記事では、
・奈良ウルトラマラソンのコース
・当日の様子
・実際に走って感じたこと
を詳しく紹介します
大会概要|奈良を巡る100kmの旅
奈良ウルトラマラソンは、奈良県橿原市の藤原宮跡をスタート・ゴールとする100kmのウルトラマラソンです
2026年に第1回大会が開催され、明日香村や吉野、黒滝村など奈良県中南部を巡るコースは、歴史ある街並みや豊かな自然を楽しめる一方で、累積標高約2,000m超を誇るタフなレイアウトも大きな特徴です
基本情報
- 大会名:第1回 奈良ウルトラマラソン
- 開催日:2026年5月31日
- 距離:100km
- 累積標高:+2,000m超
- 参加者:約3,000人
- 制限時間:14時間30分(ブロックにより多少差あり)
- スタート&ゴール:藤原宮跡

コースの特徴
奈良ウルトラマラソンは、歴史と自然を満喫できる景観の良さと、累積標高約2,000m超のタフなコースを兼ね備えた100kmウルトラマラソンです
スタート・ゴールとなる藤原宮跡を起点に、明日香村や高取町、吉野町、黒滝村など奈良県中南部を巡ります
前半は歴史ある街並みや田園風景が広がり、中盤以降は山間部へと舞台を移し、区間ごとに異なる景色を楽しめるのが魅力です
一方で、コースは決して平坦ではありません
序盤からアップダウンが続き、100kmを通して脚を休められる区間はそれほど多くありません
特に中盤から終盤にかけてはアップダウンが連続するため、前半で飛ばしすぎると後半に苦しくなるレイアウトです
エイドステーションは適度な間隔で設置されており、補給に困ることはほとんどありません
ただし、第1回大会ということもあってか、前半のエイドは多くのランナーで混雑しており、補給に少し時間がかかる場面もありました
また、都市型マラソンのような大規模な沿道応援は少なく、自然の中を自分のペースで黙々と進む時間が長い大会です
その分、エイドスタッフや地域の方々の温かい声援が力になり、100kmという長い道のりを支えてくれました
奈良の歴史や自然を満喫できる一方で、100kmを走り切るためには確かな走力とペース配分が求められる、景色だけでは終わらない走り応え十分のウルトラマラソンでした
奈良ウルトラマラソンの特徴・攻略ポイント
奈良ウルトラマラソンは、100kmという距離だけでなく、アップダウンの多いコースや天候への対応など、事前に押さえておきたいポイントがいくつかあります
実際に第1回大会を走って感じた、攻略のポイントを紹介します
前半(0~30km)|ペースを抑えて脚を温存する

- スタート直後で飛ばさない
- 前半のエイドは混雑しやすい
- 壺阪峠までが最初の勝負
奈良ウルトラマラソンは、スタート直後からアップダウンが現れるコースです
100kmという長丁場を考えると、前半でどれだけ余力を残せるかが完走を左右します
スタート後は藤原宮跡を出発し、明日香村の田園風景や歴史ある街並みの中を進みます
序盤は気温も比較的低く、脚もまだ元気なため、周囲のペースにつられて飛ばしやすい区間です
しかし、この時点では余裕があっても、後半までそのペースを維持するのは簡単ではありません
前半最初のポイントとなるのが、壺阪寺へ向かう上りです
100km序盤ということもあり、私は問題なく走り切ることができました
ただ、この上りで無理にペースを上げる必要はありません
まだレースは始まったばかりなので、呼吸が乱れないペースを意識しながら淡々と進むことが大切です
壺阪寺を越えると、20〜30km付近には吉野川沿いの区間が続きます
この区間はアップダウンが少なくフラットなため、奈良ウルトラマラソンの中でも比較的リズムよく走れるエリアです
景色も良く、「今日は調子がいい」と感じやすい区間でもあります
しかし、その先には奈良ウルトラ最大の難所とも言える黒滝村のアップダウンが待っています
ここで余力を残せているかどうかで、中盤以降の走りが大きく変わります
前半はタイムを稼ぐことよりも、脚を温存して中盤へつなげることを意識しましょう
また、第1回大会では前半のエイドが非常に混雑していました
補給に困ることはありませんでしたが、タイミングによっては飲み物や食べ物を受け取るまで待つ場面もあります
焦らず利用するとともに、ジェルなど最低限の補給食は携行しておくと安心です
中盤(30~70km)|黒滝村周辺が最大の難所

- 黒滝村周辺のアップダウンが一番きつい
- 走れるところと歩くところを早めに切り分ける
- 下りで脚を使いすぎない
30kmを過ぎると、コースは徐々に山間部へ入り、奈良ウルトラマラソンはいよいよ本当の勝負を迎えます
前半とは一転してアップダウンが増え、脚へのダメージが少しずつ蓄積していきます
中でも最も苦しかったのが、黒滝村周辺の区間です
短い上り下りが何度も繰り返されるため、一定のリズムで走り続けることが難しく、脚だけでなく精神的にも消耗しました
長い100kmの中でも、この区間が一番の難所だったと感じています
ここで大切なのは、無理にすべてを走ろうとしないことです
上りで頑張りすぎると、その後の下りや後半の区間で一気に脚が動かなくなります
走れるところは走り、きつい上りでは歩きを交えるなど、早めにメリハリをつけた方が結果的に後半まで粘りやすくなります
黒滝村を抜けると、奈良ウルトラマラソンを象徴するポイントの一つである金峯山寺へ向かいます
境内へ続く石段は決して長くはありませんが、60km近く走ってきた脚には想像以上に厳しく感じました
脚力だけでなく精神的にも試される区間であり、焦らず一段ずつ確実に進むことが大切です
また、下りでも油断は禁物です
スピードが出やすい反面、着地の衝撃によって脚へのダメージが蓄積します
中盤で下りを攻めすぎると70km以降の失速につながるため、タイムを稼ぐよりも脚を温存する意識で走ることをおすすめします
黒滝村のアップダウンと金峯山寺の石段
この2つを余力を残した状態で乗り越えられるかどうかが、後半100kmの走りを大きく左右すると感じました
後半(70~100km)|最後まで脚を残してゴールを目指す

- 平坦が少なく最後までアップダウン
- 補給切れに注意
- 止まらず前へ進み続けることを意識する
70kmを過ぎると、脚の疲労はピークに近づき、思うようにペースを維持することが難しくなります
奈良ウルトラマラソンは終盤になってもアップダウンが続くため、「あと少しだから頑張ろう」と気持ちだけで乗り切れるコースではありません
終盤最大のポイントとなるのが、復路の壺阪寺へ向かう上りです
前半は問題なく走れた上りでも、70km以上走った後ではまったく違う表情を見せます
私自身、この上りは歩きながら進むのが精一杯でした
ここまで来ると、目標はタイムではなく「無事に完走すること」へと変わります
無理に走り続けようとして脚を使い切るよりも、きつい上りは迷わず歩き、走れる区間で確実に走ることが大切です
一歩ずつでも前へ進み続ければ、ゴールは確実に近づいてきます
また、終盤も細かなアップダウンが続くため、「もう終わりだろう」と気を抜くことはできません
疲労した脚には小さな坂でも大きな負担となるため、最後までペースを崩さず、自分のリズムを守ることを意識しましょう
疲れていると補給を後回しにしがちですが、この時間帯こそエイドを活用し、水分やエネルギーをしっかり補給することが重要です
最後まで動き続けるためにも、身体のサインを見逃さず、無理のないペースでゴールを目指しましょう
奈良ウルトラマラソンは、ゴール直前まで気が抜けないタフなコースです
しかし、ここまで積み重ねてきた距離は決して裏切りません
完走だけを見据え、一歩ずつ前へ進み続けることが、100km先のゴールへたどり着く一番の近道だと感じました
関連YouTube動画
実際のコースの雰囲気や各区間の様子は、YouTube動画でも詳しく紹介しています
景色やアップダウンの厳しさを映像で確認したい方は、ぜひご覧ください
▶ レースのリアルはこちら
実際に走って感じたこと
当日の天候・会場の様子

早朝の藤原宮跡には、多くのランナーが集まり、初開催となる奈良ウルトラマラソンならではの高揚感に包まれていました
スタート時の天候は曇り
気温もそれほど高くなく、100kmを走るには絶好のコンディションです
一方で、私自身は万全の状態ではありませんでした
足の故障を抱え、テーピングで固定した状態でのスタート
それでも、「何とか完走したい」という思いだけを胸にスタートラインへ立ちました
100kmという長い旅が、いよいよ始まります
レース前半戦(0~30km)|想像以上に順調なスタート
足に不安を抱えていたこともあり、スタート直後は周囲のペースに流されず、自分のリズムを意識しながら走りました
「まずは30kmまで無事に走り切ろう。」
そんな気持ちでレースを進めていましたが、心配していた壺阪寺への上りも想像以上にスムーズにクリア
脚にもまだ余裕があり、「今日は意外と走れるかもしれない」という手応えを感じていました
吉野川沿いの走りやすい区間では景色を楽しむ余裕もあり、この時点ではほぼ想定どおりのレース展開
足の状態を考えれば、これ以上ないほど順調な前半だったと思います
レース中盤戦(30~70km)|想像以上だった黒滝村のアップダウン
中盤に入り、黒滝村へ向かうとコースの印象は一変しました
覚悟はしていましたが、実際に走ってみると想像以上でした
上り下りを繰り返しながら少しずつ脚が削られ、「まだ続くのか」と何度も感じたのを覚えています
金峯山寺の石段に着いた頃には脚へのダメージもかなり蓄積しており、一段一段踏みしめるように登っていました
この頃から、「タイムを狙うレース」ではなく、「完走するためのレース」へと意識が少しずつ変わっていったように思います
レース後半戦(70~100km)|完走だけを目指した最後の30km
午後になると雲が切れ、日差しも強くなってきました
脚の疲労に加えて暑さも重なり、思うようにペースは上がりません
そして、一番印象に残っているのが復路の壺阪寺です
上りも苦しかったのですが、それ以上につらかったのは下りでした
脚が完全に終わってしまい、本来なら走れるはずの下りで思うように脚が前へ出ません
「下りなのに走れない。」
この感覚は今回のレースで最も衝撃的でした
この時点ではタイムはもう気になりません
目標はただ一つ、「完走すること」
歩いても構わない
一歩でも前へ進み続けよう
そんな思いだけでゴールを目指しました
ゴールを迎えて
ようやく藤原宮跡へ戻り、無事に100kmを走り切ることができました
コンディションは決して万全ではありませんでした
足の故障を抱え、テーピングで固定した状態での挑戦
それだけに、最低限の目標だった完走を果たせたことには心からホッとしました
初開催とは思えない完成度の高い運営と、奈良の歴史や自然を満喫できるコース
そして想像以上にタフなアップダウン
決して楽な100kmではありませんでしたが、それ以上に大きな達成感を味わえた大会でした
まとめ|歴史と自然、そして走り応えを兼ね備えた100km
第1回奈良ウルトラマラソンは、歴史ある街並みや雄大な自然を楽しめる一方で、累積標高約2,000m超のアップダウンが続く、走り応え十分の100kmウルトラマラソンでした
前半は比較的走りやすい区間もありますが、中盤の黒滝村周辺のアップダウン、そして終盤の壺阪寺への上りなど、最後まで気の抜けないレイアウトとなっています
そのため、前半からペースを抑えて脚を温存し、走るところと歩くところを上手く使い分けることが完走へのポイントだと感じました
一方で、明日香村や吉野、黒滝村など奈良ならではの景色を眺めながら走れるのは、この大会ならではの魅力です
エイドスタッフや地域の方々の温かいサポートにも支えられ、100kmという長い距離を最後まで走り切ることができました
初開催ながら運営も非常にスムーズで、「また来年も走りたい」と思える大会でした
これから奈良ウルトラマラソンへの参加を考えている方は、ぜひ本記事を参考に準備を進めてみてください
しっかりと対策をして臨めば、奈良の歴史や自然を満喫しながら、きっと充実した100kmの旅を楽しめるはずです
▼フルマラソンでサブ4を狙う詳しい説明は以下の記事をご覧ください▼

▼初心者がまず揃えるべきランニングギアは以下の記事をご覧ください▼

▼練習メニューについて興味がある方は以下のページをご覧ください▼


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